ツキのないとき
日記をつけているので、まず間違いありません。
お正月が終わってからしばらくの間、
必ずツキが落ちます。
体調を崩します。
風邪、インフルエンザ、ぎっくり腰、
脱腸で入院したこともあります。
お正月が終わって、
「さぁ、これから!」
という時に、必ず体の具合が悪くなる。
それに乗じて、ツキが落ち始めます。
昨年考えていた目算があっさり崩れる。
「え?まさか」
と思うような通告があったりもします。
小さいところでは、忘れ物をする、
電車を乗り間違える、必要なデータを
消してしまう。
なんだかお話にならないくらい
すべてがうまくいきません。
毎年のことなので、少々慣れっこに
なっていますが、定年退職を4月末に控えて
いる今年はちょっと違います。
あれこれ、うまく進まないと
とたんに不安になります。
こんな状態で、風水で有名な
Dr.コパさんにお会いしました。
聞けば、大寒(1月20日)までは、
昨年の評価をされる時期とのこと。
無理をしていれば病気になるし、
いい加減にやっていれば、そのツケが
回ってくる。
大寒を過ぎて、節分(2月3日)までの
間に、体制を立て直す。
ちょうど旧正月のあたりから、
令和2年という年が始まると考えた方が
いいとのことでした。
「なるほど!今の不調は、昨年までの
無理がでているということか!」
よほどおめでたくできているのでしょう。
大寒の前日に、体調はすっかりよくなり、
このコラムを書く元気もでてきました。
くよくよ悩んでいたことにも
気持ちの上でケリがついた。
とたんに、
「クィーンのコンサートのチケットが
あるんだけど・・・」
とラッキーな話も舞い込んできました。
人間、ツキがないときは誰でもあります。
不安になるのは、それがいつまで続くか
わからないこと。
もしかすると、この一年はダメなんじゃ
ないか、なんて考えてしまいがちです。
Dr.コパさんのアドバイスは、
「ついていない時期に期限を設ける」
ということでしょう。
「あと2週間は、ついてないが、
その先は回復するんだ」
と腹に決めた途端、悪いことが起きても
「いいぞ、いいぞ、今のうちに
どんどん起きてしまえ!」
とちょっと愉快な気持ちになれる。
そうこうしているうちに、サイクルは
再び好循環になります。
要は気持ちの問題ということですね。
今年は、年男。
年男、年女は、その前の12年に
やってきたことの評価がでる時
だそうです。
なかなか怖い一年ですが、泣いても
笑っても、前に進むしかない。
いい時の自分も、悪い時の自分も
どちらも嫌いになることなく、
前進していく腹づもりです。
・・・
<ひきたよしあきプロフィール>
株式会社 博報堂スピーチライターとして働く傍らで、明治大学で講師を勤める。
現在(財)博報財団にコラム「こどものコトダマ」、博報堂マーケティングエグゼクティブに「経営のコトダマ」、朝日小学生新聞「大勢の中のあなたへ4」、日経BP「カンパネラ」に「生きる力の強い女性」を執筆中。
<著書>
「あなたは言葉でできている」(実業之日本社)
「ゆっくり前へ ことばの玩具箱」(京都書房)
「大勢の中のあなたへ」(朝日学生新聞社)
「机の上に貼る一行」(朝日学生新聞社)
「博報堂スピーチライターが教える短くても伝わる文章のコツ」(かんき出版)
「大勢の中のあなたへ2」(朝日学生新聞社)
「ひきたよしあきの親塾」(朝日学生新聞社)
「5日間で言葉が「思いつかない」「まとまらない」「伝わらない」がなくなる本」(大和出版)
「博報堂スピーチライターが教える口下手のままでも伝わるプロの話し方」 (かんき出版)
新著書「博報堂クリエイティブプロデューサーが明かす 「質問力」って、じつは仕事を有利に進める最強のスキルなんです。」 (大和出版)
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