2018年は、変わりドキ!
スマホとは別に、紙の手帳で
スケジュールを管理しています。
出張はピンク。講演はオレンジ。
病院に行く日はグリーンと、
ラインマーカーで色分けする。
すると一月の流れが一目瞭然になります。
ひと月前、ふた月前と
ページを繰っていく。
ふっとため息が漏れます。
「今年は、厳しいなぁ・・・」
ただスケジュールがきついだけでは
ありません。
仕事の内容も、人間関係も、
体調も気持ちも、すべてがハード。
特に、6月、7月は天空から大きな
サーチライトで照らされて、
「やり残しているものを早くやれ」
と言われているようです。
人間は、その時期に飛ばなくては
いけないハードルがある。
学生時代に英語学習のハードルを
越えないできた人間が、歳をとってから
学ぼうとする。その時になって
「学生時代にやっておけばよかった」
と思う。ハードルが高くなっているのに
気づくわけです。
この時期、過去に逃げたり、やらずに
きた案件に光をあたられている。
「捨てるなら捨てろ。飛ぶなら飛べ」
と言われて飛ぼうとするのだけれど、
以前では考えられないほど高くなった
ハードルに呆然としている。
そんな感じでこの夏を暮らしています。
この話をすると、
「私も全く同じ!」
と共感してくれる人がかなりいます。
来年には元号が変わる。
平成30年分の総決算をする
時期なのかもしれません。
定年退職を2年後に控え、
自分の財産をすべて棚卸しにする
機会を得ました。
貯金や株、生命保険や今後にかかる
費用などを洗い出す。
あと50年も続く年表を作ってみると、
何年後に生活が破綻するかがわかります。
これまで見て見ぬふりをしてきたものを
晒されると、さすがに落ち込みます。
「人生、長いなぁ・・・」
というため息をひとつ。
神様に、「君たちはどう生きるか」と
問い詰められているような時間を
過ごす中から、無駄を排除し、
やりたいことを定め、
「これからはもっと身軽にいこう」
なんて気持ちが起こってくるものです。
幸いこの時期に、私にとっては
6冊目の本
「大勢の中のあなたへ2」(朝日学生新聞社)
が発売になりました。
早いもので、子ども向けコラムは
これで3冊目。
サラリーマンでありながら「シリーズ本」を
書けていることが、これまで以上に
ありがたい。
この本が、今後の人生にとってどれだけ
大切なものかを実感しています。
2018年。平成最後のこの一年は、
もしかすると日本人全員の変わりドキ!
なのかもしれません。
天候も厳しい毎日が続きます。
体を大切に、ここ一番を乗り切りましょう。
<ひきたよしあきプロフィール>
1960年生まれ
株式会社 博報堂クリエイティブ・プロデューサーとして働く傍らで、明治大学で講師を勤める。現在朝日小学生新聞にコラム「机の前に貼る一行」日経ウーマンオンラインに「あなたを変える魔法の本棚」を執筆中。著者に「あなたは言葉でできている」(実業之日本社)「ゆっくり前へ ことばの玩具箱」(京都書房)」「大勢の中のあなたへ」(朝日学生新聞社)「机の上に貼る一行」(朝日学生新聞社)「博報堂スピーチライターが教える短くても伝わる文章のコツ」(かんき出版)最新刊は「大勢の中のあなたへ2」(朝日学生新聞社)がある。