2018年 志の三か条
福沢諭吉、大隈重信、新島襄。
この三人が、私の尊敬する人物です。
慶應義塾大学、早稲田大学、同志社大学
の創設者。日本の教育の礎を作った
人たちです。
2018年がスタートしたばかり。
今日は三人の言葉を中心に、
私の志について語ります。
まず、福沢諭吉先生が唱えた
「独立自尊」
意味は、人に頼らずに自分の力だけで事を行い、
自己の人格・尊厳を保つこと。
難しいですね。
私はこんな風に簡単に理解しています。
「自分のことは、自分でやる」
今年、58歳になる私。
定年退職を間近に迫ってきました。
高齢になった母の面倒もあります。
これまでのように会社や人に甘えて
生きていくことは難しくなるでしょう。
そこで、「独立自尊」です。
自分のことはできる限り自分でやる
癖をつけていく。
これが「変わりドキ!」を迎える年の
志第一条としました。
次は、大隈重信が作った早稲田大学の
校歌にでてくる言葉です。
「進取の精神」
意味は、みずから進んで物事に取り組むこと。
大学時代、ある教授がこの言葉の解釈として、
「言い出しっぺになれ。初めに発言するのは
勇気がいる。間違っていることもある。
しかし、それを恐れるな。早稲田を出たら
最初に物申す人間、汗をかく人になれ」
と言ったことを覚えています。
英語で言えば「ファースト ペンギン」
最初に海に飛び込むペンギンです。
歳をとると、どうしても行動が鈍くなる。
後ろに回って、人のやることを批判する
方が楽になります。
しかし、それでは精神の若さは保てません。
いつも、「ファースト ペンギン」であれ。
これが、志第二条です。
最後は、新島襄先生の言葉です。
「良心」は、新島襄先生がキリスト教に
照らし合わせて作られた言葉。
辞書を引けば
「道徳的な善悪をわきまえ
区別し、正しく行動しようとする心の働き」
と言った意味がでてきます。
難しいですね。
そこで私は、
「自分と相手と世の中と神様の四方よし
をめざす」
と解釈しています。
これが、志の第三条です。
2018年の志 三か条
1 自分のことは自分でやれ。
2 ファースト ペンギンたれ。
3 自分と相手と世の中と神様の
四方よしを心に問え。
偉大なる教育者たちから学べる
志は、こんなところだと思います。
私立大学は、志立大学。
その志立大学で学んだものとして、
もう一度、志をしっかり立てようと
思う。
それこそが、大きな男の変わりドキ!
を迎える2018年の羅針盤です。
本年が、あなたの志がかなう年で
ありますように。
また一年、おつきあいください。
よろしくお願いします。
<ひきたよしあきプロフィール>
1960年生まれ
株式会社 博報堂クリエイティブ・プロデューサーとして働く傍らで、明治大学で講師を勤める。現在朝日小学生新聞にコラム「机の前に貼る一行」日経ウーマンオンラインに「あなたを変える魔法の本棚」を執筆中。著者に「あなたは言葉でできている」(実業之日本社)「ゆっくり前へ ことばの玩具箱」(京都書房)」「大勢の中のあなたへ」(朝日学生新聞社)「机の上に貼る一行」(朝日学生新聞社 最新刊)がある。