参加していただいた皆様 ありがとうございました。
雨上がりの東京女子大は本当にきれいで、気持ちが落ち着きます。

第一部は、聖隷クリストファー大学大学院教授の染谷俶子先生より「介護を取り巻く現状」というテーマで、戦後の日本の介護制度や介護に対する意識の変遷についてお話をいただきました。

まだまだ不十分に思える現行の制度も歴史を遡って見ると、時代とともに進化してきているのだなぁということがわかります。人々の意識も変わっていく中で、その時々にあった仕組みをつくっていくのは我々自身なんだなと改めて考えさせられるテーマでした。数字で驚いたのは 100歳以上の高齢者が1975年 548人だったのが、2014年に58,820人、2050年には683,000!!。どんな時代なのか。

第二部では、(株)ベネッセシニアサポートの主任相談員、看護師・介護支援専門員の寺田敦子さんのワークショップ。事例を元にしたディスカッションや介護予防のチェックシートなど、さまざまなワークを通して介護予防や介護が必要になったときの心構えや対応方法について学びました。
「介護には答えはない、100人いれば100通りの介護がある」と寺田さんが言われたように、一人一人が家族や自分自身のことを考えることが大切なんだなと、考えるきっかけをいただいたワークショップでした。「肉体的なところは外注しても、精神的なところは家族がしっかり悩むべきところ」というメッセージも心に残り、介護の中で大切にすべきことのヒントをいただきました。

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参加された方々からもこんな声をいただいています。

●介護に関する社会的な意識の変化というアカデミックなお話も、介護サービス利用のノウハウに関する実践的な内容、どちらも興味深く面白かったです。男性にもぜひ、知ってもらいたい、女性(妻)だけの問題とはしない流れを作りたいものです(40代 N.・I)

●知らないことも多く、知っていることも整理でき、ためになりました。今日、学んだことは多くの人に知ってほしい。知ると楽になれると思いました(50代 R・U)

●同じ立場の介護をしている方がいてとても心強く、気持ちが楽になりました(50代 T・H)

●どういう介護をしてもらいたいか、今のうちから考えておこうと思った(20代 R・T)

参加いただいたみなさんも、介護について考えるきっかけやヒントが得ていただいたようです。

次回の東京女子大学エンパワーメント・センターさんとの共催のセミナー『オトハル世代のカラダの変化を味方につける方法(仮』を10月に開催予定です。

最後になりましたが、染谷先生、寺田さん、東京女子大学エンパワーメント・センターの栗田先生、中澤さん、大野さん、参加者にお土産をいただいたグンゼさん ありがとうございました!

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