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vol.21 一筋縄にいかない新時代

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一筋縄にいかない新時代

時計の針を、30年近く巻き戻します。

平成元年 1989年。
皆さんは、この時にどんなことが
あったか覚えていますか?

総理大臣は、竹下登さんでした。
DAIGOのおじぃちゃんです。

日本初の消費税が導入されました。
3%をめぐって日本中が大騒ぎになりました。

リクルート事件
新興宗教団体の男性信者殺害

こんな暗い世相でもありました。

土井たか子さん率いる社会党が
脚光を浴び、
セクシャルハラスメントなんて
言葉がでてきたのもこの年でした。

そうそう任天堂のゲームボーイも
平成とともに産声をあげたのです。

もう遠い日の花火のようにしか
記憶がない。

しかし、こうして眺めてみると
新しい元号に変わる頃は
世の中が落ち着いていないことが
わかります。

いいことも、悪いことも芽吹き、
双葉になっている。

そういえば、令和となった今も
この当時と少し似ているようです。

まず消費税が10%になって、
景気がどんと落ちました。

米中貿易摩擦に日韓問題。

リクルートの代わりに
桜が咲いたの咲かないだのと
もめています。

昨年は、ジャニー喜多川さんが
亡くなり、中居くんが外にでた。

さらには、今回のコロナウィルスです。

清潔で、高度な医療と国民皆保険の国
と信じていた日本の動きがどうにも悪い。
優柔不断だと思っていたら、
極端な決断にいきなり走る。
昭和を生きてきた皆さんなら懐かしい
トイレットペーパー騒動までが
起きている。

私たちは歴史から何ひとつ学んでいない
ということが露呈されてしまいました。

元号には、人心を一新する言葉の力が
ある。

その変わり目に立ってみると、
これまで頬かぶり、見てみないふり、
なかったことにしていた事がらの
膿が吹き出し、亀裂が走り、
すべてのタイミングが狂っているように
思えるのです。

「今年は、なんだかタイミングが悪い」

と嘆いたいたら、

「私も!」「僕もです!」

という声をあちこちで聞きました。

東京オリンピック・パラリンピックが
盛り上げるはずのこの時期に、
新型ウィルスで学校閉鎖にイベントの
自粛ですからね。

国をあげてタイミングがよくない。

しかし考えてみると、
このタイミングの悪さは新しい時代に
生まれ変わるための陣痛のような
ものなのかもしれません。

神様は、3つの「間(タイミング)」で、
私たちに、メッセージをくれると言います。

時「間」
空「間」
仲「間」

の3つ。

平成も令和もはじまりの頃はこの3つが
変化している。

きっとあなたも、これまで当たり前の
ように過ぎていた時間、いつもの空間(場所)、
そして仲間に変化がではじめているのでは
ないでしょうか。

少々痛みをともないますが、新しい自分に
生まれ変わるときでもある。

今回のコロナウィルスも、暗い面ばかり
ではなく、ここかれ生まれてくる新しい
ものに注目したい。

本当の令和がはじまるのは、こうした
騒動を乗り越えたときだと私は思っています。

新しい時代は一筋縄にはきません。
ここはひとつ、自分の人生から毒素を
吐き出すときととらえ、マスクをはずして
深呼吸できる日をめざしましょう。

暗くならないことです。
笑って過ごすことです。

・・・

<ひきたよしあきプロフィール>
株式会社 博報堂スピーチライターとして働く傍らで、明治大学で講師を勤める。
現在(財)博報財団にコラム「こどものコトダマ」、博報堂マーケティングエグゼクティブに「経営のコトダマ」、朝日小学生新聞「大勢の中のあなたへ4」、日経BP「カンパネラ」に「生きる力の強い女性」を執筆中。
<著書>
「あなたは言葉でできている」(実業之日本社)
「ゆっくり前へ ことばの玩具箱」(京都書房)
「大勢の中のあなたへ」(朝日学生新聞社)
「机の上に貼る一行」(朝日学生新聞社)
「博報堂スピーチライターが教える短くても伝わる文章のコツ」(かんき出版)
「大勢の中のあなたへ2」(朝日学生新聞社)
「ひきたよしあきの親塾」(朝日学生新聞社)
「5日間で言葉が「思いつかない」「まとまらない」「伝わらない」がなくなる本」(大和出版)
「博報堂スピーチライターが教える口下手のままでも伝わるプロの話し方」 (かんき出版)

新著書「博報堂クリエイティブプロデューサーが明かす 「質問力」って、じつは仕事を有利に進める最強のスキルなんです。」 (大和出版)
https://www.amazon.co.jp/dp/4804718591/

質問力

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