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男のオトナ思春期 男の変わりドキ!68 時の速さにブレーキをかける方法

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時の速さにブレーキをかける方法

2018年が、もうすぐ終わります。
例年になく、あっという間でした。
もっとも毎年、
「例年になく、あっという間」を
繰り返しているのですが。

よく言われることですが、
分数の分母に年齢を入れると時の
速さが実感できるといいます。

1歳のときは1分の1として、
2歳では、2分の1。
10歳で、10分の1。
20歳で、20分の1。
40歳で、40分の1。
今年の私は、1歳のときの
58分の1で時間が流れたことに
なります。

なるほど、あっという間に過ぎる
はずです。

しかし、先日こんな話を聞きました。

私の敬愛するハワイ大学名誉教授
吉川宗男さんから聞いた話です。

今年80歳になる吉川先生は、
膝を悪くして、寝たきりになることも
あったそうです。
同居の90歳の義母さんと奥様の
3人暮らし。

「膝を悪くした私たちは、
スローライフになりました」

家から3人で、近くの喫茶店まで
散歩にでる。それを先生は、

「命の喜ぶ100メートル散歩」

と名付けていました。

ゆーっくり歩くと、花が咲いている。
3人でその花を眺める。

じっくり眺めると、これまで見ていた
花とは全く違った形に見えてくる。

空を見上げる。

「あ、天使がラッパを吹いている」

「あぁ、本当ですね。天使ですね」

と、笑顔になる。

たった100メートルを30分かけて
歩く。
これまで見えなかったものが、
見えてくる・・・

この話を聞いたとき、私はふっと
年齢を分母にする呪縛から
解き放たれた気がしたのです。

時幸いに、新しいカメラを買いました。

清水の舞台から飛び降りて、
ライカを買いました。

肩からぶら下げて歩きます。
ダイエットのためとか、
体力維持とか、
頭の切り替えのためとか、
ではなく、

これからの人生。
すなわちスローライフを
充実させる練習として歩く。

命の喜ぶ散歩をすることで、
過ぎ行く時の速さに少しだけ
ブレーキをかける。

平成最後の年の
私の変わりドキ!となりました。

この一年、ご愛読頂きまして
誠にありがとうございました。

来年もまた、小さな変わりドキ!
をたくさん見つけてまいります。

皆さま、よいお年を!


<ひきたよしあきプロフィール>
1960年生まれ
株式会社 博報堂クリエイティブ・プロデューサーとして働く傍らで、明治大学で講師を勤める。現在朝日小学生新聞にコラム「机の前に貼る一行」日経ウーマンオンラインに「あなたを変える魔法の本棚」を執筆中。著者に「あなたは言葉でできている」(実業之日本社)「ゆっくり前へ ことばの玩具箱」(京都書房)」「大勢の中のあなたへ」(朝日学生新聞社)「机の上に貼る一行」(朝日学生新聞社)「博報堂スピーチライターが教える短くても伝わる文章のコツ」(かんき出版)「大勢の中のあなたへ2」(朝日学生新聞社)がある。最新刊は11月末に「ひきたよしあきの親塾」(朝日学生新聞社)https://amzn.to/2KQIDP2 を好評発売中

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