50代でキャリアチェンジした3名からお話を伺いました。
それぞれ三者三様のお話に、ご参加の皆さんも会社員であったりフリーランスであったり様々だったのでそれぞれが刺激になるお話だったのではないでしょうか。

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55歳定年制だった頃は平均寿命が40代だった。今や100年生きられる時代になったのに、昔のままの制度にのっかっていてはダメなんじゃないの?と投げかけたのは森安康雄さん。
定年まであと1年というときに退職し、今はまだ具体的な個人の実績がないがエドテックエヴァンジェリストと名乗って活動しています。
大手企業の肩書きをなくした自分に何ができるのか不安もあるのは正直なところとおっしゃいますが、今後これまでの経験を企業の枠にとらわれず存分に発揮さだろうと、わくわくしてきます。

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昔から好奇心のままにチャレンジしてきた勝屋なつみさん「わたしは変わっているから、何も考えずにやってしまうんでしょうね、昔からです」と笑ってお話くださいました。
やっぱり、知らないところに飛び込んでいくチカラはすごい。
そして場内はマイク一本で悠々と話してくださるエピソードに引き込まれました。

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次にお話してくださったのは後藤直子さん
まだ女性がキャリアを積むことが社会として肯定されずらい時代に、キャリアアップを望み懸命に働いた努力の人でした。そしてやはり体に無理が効かない時期もあったそうです。
後藤さんは、あと10年働くとしたら何をしたいのか、を考えての転職だったといいます。生涯働き続けキャリアアップを目指す、ということを目標としない点は、女性のキャリア形成のモデルとしてとても参考になったのではないでしょうか。
先ほどのお二人のように、ずっとチャレンジし続けるのが難しいと感じる人ももちろんいるはずです。でも、気持ちがいい仕事がしたい、体も大事にしたい、と誰もが思いますよね。
成熟しきった業界を理解した上で、改革の風を起こすのは若い人材よりも後藤さんのように経験と努力の積み重ねがある方だからこそできる転職なのではないかと感じました。
こういうキャリアチェンジのケースこそ、多くの女性が参考になるのではないかと思いました。

最後は3名それぞれの感想もうかがいつつ、参加者の方々からもご質問を頂きました。

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<プロフィール>
森安康雄さん:元ベネッセホールディングスEdTech Lab部長。エドテックエヴァンジェリスト
ベネッセ在職中は30年以上にわたりほぼ一貫してデジタル教育事業開発関連業務に従事。R&Dから事業化承認までのプロセスに数多く関わる。近年は、スタートアップとのオープンイノベーションによるEdTech領域でのR&Dを推進。Udemyの日本導入、アダプティブラーニングを活用した個別学習塾モデル開発(ファミラボ)、MITメディアラボのCreative Learningをベースとしたアクティブラーニングワークショップ開発などに深く関わる。現在の関心領域はK12だけでなく生涯学習まで含めた21世紀の学びの実践。‘16年11月ベネッセ退職。

勝屋なつみさん:CCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)
テレビ番組制作会社、テレビCM制作会社を経験したのち、28歳で平凡出版社(現・マガジンハウス)に入社。雑誌編集者となる。雑誌クロワッサンの編集長も経験。55歳のときに、早期優遇退職制度を利用して退職。57歳のときに、CCC(株)の代官山蔦屋書店の立ち上げスタッフ募集に応募、料理担当のコンシェルジュに。その後、湘南T-SITEの立ち上げに参加、湘南料理塾を立ち上げる。現在は、新店舗の立ち上げや全国の蔦屋書店のフェアやイベントを企画。二人の子供がいる。就職して5年目。

後藤直子さん:株式会社アイ・トピア(メガネストアー)
1989年に日本アイ・ビー・エムで営業職として社会人スタート。その後、ベネッセコーポレーション、パナソニック、ファーストリテイリング、グンゼ…と大きな組織でのキャリアを築いてきました。大組織が制度疲労を起こし始めた時期は、企業が、『戦略としての女性活躍』を標榜する施策が打ち出された時期でもありました。そんな時代の流れ、男女雇用機会均等法の歴史とともに、職業人としてのキャリアを積み上げてきた、と振り返っています。

この日も和漢ごこちをお土産に。
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