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「父ヒロシの笑う介護 」VOL9 濱野裕貴子 『はっ! しまった』

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はっ! しまった!

ここ数年、自律神経がうまく働かないためか、血圧が乱高下する父ヒロシ。
血圧がすごく高いときは意識がはっきりしていて、なんだか万能感にすら包まれています。

一方、急激に血圧が下がると、気を失っちゃいます。
目を離すと危険、危険。
ある朝のこと。

父ヒロシが「今日はとっても具合が悪い…とてもじゃないが行けない…」というので、デイサービスをお休みにしました。

デイサービスへお休みの連絡をした後、なぜか急に元気になってきた父ヒロシ。

「私が歯医者に行く間、おとなしく寝ていてね。この間なんか、知らないうちにベッドから降りていて驚いたもの。血圧が急に下がって転倒したら大変よ」
と言う母アツコに対し、

「な~に言ってんだ。俺は何でもできんだ! ベッドからだって起きられっぺし、ひとりでも歩けんだ!」と豪語する始末です。

それを聞いて思わず、私はつぶやいてしまいました。
「そんなに元気だったら、お父さん、今日デイサービスに行けたんじゃ…」

はっ! しまった!

一瞬そんな顔をしたかと思うと、なぜかテーブルを台ふきんでゴシゴシ拭き始めた父ヒロシ…。

…お父さん、うちの猫のまめちゃんも、怒られるとそんな反応するよ(笑)。

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母の誕生日に、大好物のモンブラン。


<<濱野裕貴子(はまのゆきこ)自己紹介>>
キャリアカウンセラー。夫と二人暮らしですが、同じマンションに東日本大震災後に上京してきた実父母がいて、日々介護もしています。タイトル写真は父ヒロシ34歳、私0歳の時です。

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