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【わたしのオトハルチャレンジ】第1回 私 54歳で 介護をきっかけに大学に行きました。

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第1回  
私 54歳で 介護をきっかけに大学に行きました。  穂垣由恵
                      

私は、岡山生まれ。
現在は、広島にあるエリザベト音楽大学で
キャリア支援室長として勤務するごく普通?のおひとりさま。

その私が54歳で大学生になりました。萩本欽ちゃんに比べるとまだまだ若いけど、おばちゃんがリュックを背負って大学のキャンパスへ。
それも早朝5時に起きて広島県から兵庫県西宮市の大学へ。

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ワァ、今思い出しても楽しかったなあ。

きっかけは、親の遠隔介護。ちょうど2年前の1月。
岡山で独り暮らしをしている当時85歳の母親が大腿骨経部骨折で入院。

これは、えらいこっちゃ!

穂垣家は、岡山で独り暮らしの母と、広島でおひとりさま暮らしの私と、
東京で家族と暮らしている兄という離散家族。
東京-岡山間、広島-岡山間の距離を考えると、骨折した母の面倒を頻繁に見られるのは、やはり私か・・・。ならば、やるしかない!

平日は広島で働き、週末は岡山へ。
様子確認のために毎日朝、晩電話をかけて…。

文字で書くと大したことは無さそうですが、
入院中の3ヶ月は、一日たりとも母のことが頭から離れず
自分のことは全部後回しにして、母親と向き合っていました。

娘として、母親が再び自力歩行できるように、
何かやらなくては、そんな気持ちだったのでしょう。
とにかく必死で励ましました。

そんな姿を見ていた母。

「3ヶ月よく面倒をみてくれたなあ。
今度は自分のやりたいことをやりなさい。何がやりたいん?」

「えっ?!」

とっさに「私、大学に行って勉強がしたい」と、答えたのです。

私は、短大卒。25歳で普通に結婚をして、31歳で離婚。
定職について30代、40代は、バリバリと仕事をしておひとりさまを楽しんでいました。
それが50代になって急に、何もかにもが不安になり、自分を弱者だと思うようになりました。
仕事はあるけど、家族も学歴も大した資格もない。弱みばかりが気にかかるのです。

自分を奮い立たせるために何かに挑戦したい。

私「大学卒業の資格が欲しい」。

 母、「やったらいいが、頑張られえ」

 励ましていたつもりの母に励まされて、
背中を押されました。

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そこから早速入学手続きをして、
大手前大学現代社会学部通信教育課程に。

3年次編入合格。
通信教育課程のオリエンテーションに参加をすると、さまざまな人がいました。

看護師、助産師など、医療現場での仕事に従事するために
認定心理士の資格をめざす人。
山あり谷ありの人生で企業をめざす人。
息子が高校5年生なのでまずは母親が学ぶ姿を見せてみようと
いう理由で入学された人もいました。

あ~、やっぱり大学に来て良かった。
辛かったり、これからどうしようと思っているのは自分だけではない。いろんな人がいるんだ。

3か月の入院ですっかり弱った母親の自宅生活支援と仕事にプラス大学の勉強。

ギャア~と、言いたくもなるクルクル舞いの毎日でしたが、そこはおひとりさま。
自分の立てた計画とおりに動けばいいのだから、やってのけられました。

この年になって学ぶことは、本当に楽しかったなあ。
先生に出会えて、学舎を同じとする新しい友達もできた。
仕事と母親の面倒だけでは煮詰まっていたかもしれない思考が、
勉強の時だけは、若い頃にかえってとても楽しかったのです。

後半は、やはり疲れが溜まっていたのでしょう。
帯状疱疹を患うというオマケもありましたが、
この3月に無事に卒業証書・学位記を授与されました。

卒業式は、仕事の都合で欠席でしたが、書留郵便で送られてきた卒業証書・
学位記を開いた時には涙がでました。

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まさに、まさに、オトハル世代、青春の涙でした。

母親に、卒業証書を見てもらったら、
翌朝、封筒に「卒業祝」と書いて、三万円くれました。

母親が一番弱っている時にでも
「勉強頑張れ、勉強頑張れ」と励ましてくれました。

母も私も弱者と思い込んでいた絶望の谷を、私の大学卒業で潜り抜けることができました。

大変な時期に大学に行ったことが、私たち母娘をまた一歩前進させてくれたような気がします。

ありがとう。お母さん。おかげで、大学卒業できたよ!

大学の勉強に取り組んだから、自分に少し自信が持てた。職場の若い人とも、折り合いをつけながら仕事に向き合えるようになった。

勉強は、人生の新しい面も教えてくれました。

次は、大学院にも行ける!
なんて、ドラえもんのどこでもドアが開いた感じがしています。

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(オトハル・チャレンジびとの自分紹介)
穂垣由恵です。 1960年岡山生まれ。
現在は、広島にあるエリザベト音楽大学でキャリア支援室長として勤務。
キャリアコンサルタントが国家資格となるので現在登録申請中。
ホルダーとして活躍するために、まだまだ勉強がしたいと思っています。
母親とは、励まし合いながら過ごしていますが、オトハルカフェに一度参
加しただけで随分向き合い方が変わりました。
今後もオトハルの活動に期待をしている一人です。


穂垣さんが参加した オトハルカフェはこちら
2016年2月27日(土)13:00~16:00(懇談会:16:00〜)
第1回オトハルカフェ:テーマ「修活」
プロ友:トータルライフサポート ライフネット東京(http://lifenet-t.com/) 代表取締役 小平知賀子さん
様子はこちら http://otoharu.com/2016/03/16/654/

次回は2016年6月25日(土)13:00~16:00(懇談会:16:00〜)
詳しくは こちら http://otoharu.com/2015/05/10/217/

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